　鈴鹿の情報満載・簡単検索・地域コミュニティ [ タウンガイド鈴鹿 ]

愛知、岐阜、三重、静岡の４県９５市で構成する東海市長会（会長＝中野直輝・愛知県小牧市長）の臨時総会が２７、２８の両日、鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで開かれ、一括交付金に関する決議案を採択するなどした。決議案は全国市長会を通じて政府に要望する。
　決議案は一括交付金と子ども手当、高齢者医療制度の３案で、一括交付金では菅直人首相が補助金の総額を減額する意向を表明したため、必要な予算額の確保などを求めた。子ども手当については全額を国庫で負担することを要望した。高齢者医療についても国庫負担割合の引き上げなどを求めている

( 2010-10-31 )

■ ソバの花：一面真っ白　鈴鹿・箕田町などの田んぼで満開

鈴鹿市上箕田町などの田んぼで、ソバの花が満開になった。緑の葉の間で純白に咲く花の集まりは、敷き詰められたじゅうたんのようだ。
　ソバは、同市柳町の農業法人「ドリームファーム・スズカ」が４年前から田んぼや畑を借りて栽培。今年も９月１０～１３日にかけ、上箕田町はじめ石薬師、国府両町などの田んぼ約２ヘクタールにヒタチアキソバの種をまいた。
　収穫目標は約２トンで１１月上旬には実を刈り取り、注文のあった飲食店などに販売するという

( 2010-10-17 )

■ 鈴鹿でＦ１日本ＧＰ決勝　９万６千人が熱視線

鈴鹿市の鈴鹿サーキットで１０日、決勝を迎えたＦ１世界選手権シリーズ第１６戦、日本グランプリ。一転して好天に恵まれたスタンドは９万６千人のファンが詰めかけ激しい最速バトルを満喫した。また、今年は初めて馬淵澄夫国交相が表彰式のプレゼンターとして出席し、Ｆ１を観光資源として世界にアピールした。

　この日午前は、予定より１日遅れた公式予選があり、小林可夢偉選手も待ちに待った晴れ舞台に挑み、ファンらはエアホーンなどをならし熱心に応援。イベントなどを挟んで決勝は午後３時から始まり、ファンらは独特の甲高い排気音を残してあっという間に駆け抜けるマシンに熱いまなざしを送った。

　双眼鏡でマシンを懸命に追っていた松阪市の男性会社員（３４）は「やっはりこの音とスピードはたまらない。三重で開かれる世界に誇るイベントだけに天候を心配しましたが、決勝までこぎつけられうれしい」。また、名古屋市から訪れた自営業の男性（４３）は「なんと言っても見どころは逆バンクのバトル。ここでしか撮れない一枚を撮りたい」と、望遠レンズをつけたカメラでシャッターチャンスを狙っていた。

( 2010-10-11 )

■ 鈴鹿の小１虐待：研修充実、児相支援を　市との連携不十分

鈴鹿市で今年４月、小学１年生の男児が母親の交際相手に暴行を受け、意識不明の重体になった事件を巡り、児童相談所などの対応を検証していた「県児童虐待重篤事例検証委員会」（清水将之委員長）は２７日、野呂昭彦知事に報告書を提出した。報告書は、鈴鹿市と北勢児童相談所の連携が不十分で、児童を一時保護していなかったことを指摘したうえで、専門的研修の充実や県内各児相を統括する児童相談センターが児相を適切に支援することを求めている。
　報告書は、鈴鹿市などが早期に虐待の可能性を把握していたことについて一定の評価をしたうえで、児童の姉や兄の情報に比べ、児童本人に関する情報が把握されていなかったことなど「北勢児相などとの情報共有が不十分で、各機関が抱いた危機感が均質でなかった」と指摘した。また、市と立ち入り調査や出頭要求など強力な権限を持つ児相などとの役割分担があいまいだったことにも触れた。
　また、頻繁に関係法令の改正が行われている中、専門的な研修が不十分だったことも指摘し、従来の業務ではほとんど経験することのない方策についても理解できるような研修方法を導入するよう求めた。さらに、各児相で入力した虐待事例情報を管理する児童相談センターについて「有効に機能していなかった」と指摘、各児相の児童虐待に対する援助について進ちょく状況を常時点検するよう求めている。
　報告書を受け取った野呂知事は「内容を検討し、ＮＰＯなども含めた地域でのネットワークの在り方などにも生かしていきたい」と述べた

( 2010-10-03 )

■ 火災：倉庫や住宅５棟を全焼

２７日午後８時５５分ごろ、鈴鹿市東江島町の製材業「南山材木店」＝南山敏宏さん（３８）経営＝から出火、鉄骨平屋建て倉庫約１６５平方メートルと加工場約２８０平方メートル、隣接する木造２階建ての住宅３棟の計５棟を全焼した。けが人はなかった。
　鈴鹿署によると、南山さんは同日昼ごろまで、倉庫や加工場で材木の加工作業をしていたという。南山さんは「パーンという音が聞こえたので母屋から外を見ると倉庫が燃えていた」と話しているという。同署が詳しい出火原因などを調べている

( 2010-10-03 )

■ 個人情報：通販で情報漏れ　６１人分画面表示－鈴鹿サーキット

鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットを運営している「モビリティランド」は２８日、パソコンでレースのチケットなどが購入できる通信販売「モビリティ　ステーション」で、顧客計６１人の個人情報が画面に表示されていたと発表した。情報の不正使用などの報告はなく、防止処置を講じたという。同社によると、通販を始めた０８年２月から、表示されていた可能性があるという。
　同社によると、１４日夜、顧客から「他人の商品の購入履歴が閲覧できる」という内容のメールが届いた。調べたところ、通販は購入した商品を確認するため、商品の注文番号を入力すると、注文者の個人情報が表示されるが、購入していない商品の番号を入力しても他人の個人情報が表示されていたという。
　通販は開始以来、約６万３０００人の利用があり、同社が調べたところ、計６１人の客の個人情報を３人が見ていたという。１５日午後３時半、閲覧防止処置を施し、表示されなくなったという。
　表示されたのは、６１人の住所、氏名、電話番号、メールアドレスで、クレジットカードの会社名や番号などの信用情報は含まれてなかった。同社は６１人におわびの文書を郵送したという

( 2010-10-03 )

■ アマチュアライダー“熱走”　「鈴鹿Ｍｉｎｉ－Ｍｏｔｏ４耐」きょう開幕

市販のバイクで一般のライダーが国際レーシングコースを疾走する耐久レース「鈴鹿Ｍｉｎｉ－Ｍｏｔｏ　４時間耐久ロードレース　ＮＡＮＫＡＩ　ＣＵＰ　Ｍｉｎｉ－Ｍｏｔｏ　ＳＴクラス」（モビリティランド主催）が１１日から鈴鹿サーキットで始まり、２日間の日程でライダーたちが熱い走りを展開する。

　「鈴鹿Ｍｉｎｉ－Ｍｏｔｏ　４耐」は、平成１７年に第１回大会を実施。翌年の第２回以降は、規定の排気量以下ならエンジンやフレームの大幅な改造が許される「ＯＰＥＮクラス」と、市販車のエンジン、フレームのまま走る「ＳＴクラス」が開催されるようになった。

　プロのライダーがしのぎを削る「８耐」に比べ、アマチュアライダーが参加できるためエントリー台数が多く、プロと同じ土俵で走れることなどから、幅広いファンに注目されている。

　今回開催されるのは、ビギナー向けとされるＳＴクラスで、３～４人のライダーが交代で４時間走行。車種はＨｏｎｄａの「ＡＰＥ１００」と「ＸＲ１００ＭＯＴＡＲＤ」、ＫＡＷＡＳＡＫＩの「ＫＳＲ１１０」に加え、今年からはＴＩＧＥＲの「ＨＯＰＰＥＲ１２５」も使用できるようになった。エントリー数は２日間で約１８５台。

　「ＯＰＥＮ」クラスは１１月に開催され、エントリーは１０月に始まる予定。

( 2010-09-11 )

■ 地下水から有害物質　鈴鹿市の新消防庁舎建設地

鈴鹿市は１０日、新消防庁舎建設地（同市飯野寺家町）で基準値を超えた３種類の有害物質を地下水から検出したと県に届け出た。市は「現時点で健康被害は出ていない」と説明している。

　建設地は現庁舎の東隣の元市水道局庁舎。水道局では水質試験用に試薬を使用していたため、県条例に基づく地下水調査を７、８月に実施。特定有害物質のトリクロロエチレンや２種類のジクロロエチレンが検出された。見つかったのは３カ所にわたり、発がん性などが認められるトリクロロエチレンは、最高で地下水基準値の６・３３倍に上った。

　県と市は今後、周辺地域の汚染状況を調べる。市は検出が判明した８月初旬から１カ月以上、建設工事を中止していたが、土壌調査に問題がなかったため、１３日から工事を再開する。

( 2010-09-11 )

■ 白子沖　操業の漁船船長　いかり刺さり重傷

六日午前八時ごろ、鈴鹿市白子沖五百メートルの海上で、二隻の船で網を引く漁を操業していた漁船「健勝丸」（七・九トン、一人乗り）の船長、南部健三さん(60)＝同市寺家＝の左目下にいかり（ステンレス製、約三百五十侃覃_）が突き刺さり、左眼球破裂などの重傷を負った。命に別条はないという。

　四日市海上保安部によると、南部さんは、魚網に混入した水管（直径約六十センチ、長さ約五メートル）を取り除くため、僚船の乗組員らといかりを使っていたという。いかりは、水中で何かに引っ掛かったが、何らかの原因で外れ、水中から跳ね上がったという。

( 2010-09-09 )

■ 鈴鹿市水道局　新給水車を配備　災害時に期待

鈴鹿市水道局はこのほど、飲料水二トンを積める専用給水車を初めて導入した。同市はこれまで、一トンの持ち運び可能なタンクを濁水発生時などに活用してきたが、今後はより多量の水をより迅速に供給できることになる。

　全長約四・七メートル、幅約一・七メートル、高さ約二・三メートルで、貯水タンクはステンレス製。四メートルの高さまで水を押し上げるポンプも搭載し、購入費は八百三十七万九千円。

　災害による断水でも活躍が期待され、二十九日に県消防学校であった総合防災訓練では職員らが給水活動訓練を披露した。市水道局では「（給水車導入で）大きな災害時に他市から支援を受けないと対応できない状態を少しでも改善できれば」と話している。

( 2010-08-31 )

■ 鈴鹿の近鉄線踏切　高３はねられ死亡

二十八日午前五時十五分ごろ、鈴鹿市磯山三丁目の近鉄名古屋線磯山第５号踏切で、市内の高校三年の男子生徒(18)が白子発伊勢中川行きの下り普通電車（三両編成）にはねられ、死亡した。

　鈴鹿署によると現場は遮断機、警報機のある踏切。運転士が遮断機をくぐって線路に入った生徒に気付き、ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。同署で原因を調査中

( 2010-08-30 )

■ 「犯行に重要な役割」　強盗致傷に懲役11年　津地裁判決

鈴鹿市道伯二丁目の消費者金融「サンワ」で平成二十年十二月、男性店長が拳銃で撃たれ、現金約二百九十万円が奪われた事件で、強盗致傷罪などに問われた石川県能美市、土木作業員竹田利彦被告(27)に対する裁判員裁判の判決公判が二十六日、津地裁であり、鵜飼祐充裁判長は「被害者の両手足を縛るなど犯行に重要な役割を果たした」として、懲役十一年（求刑・懲役十四年）の判決を言い渡した。

　判決理由で、鵜飼裁判長は「拳銃や結束バンドを準備するなど計画性が認められる」と指摘。さらに「至近距離から拳銃を発射するなど犯行態様は極めて危険かつ悪質」とし、「体内に入った銃弾が偶然に身体の枢要部をそれて重大な結果には至らなかったが、銃弾の侵入角度によっては生命の危険もあった」と述べた。

　また判決は、元暴力団員の岐阜県各務原市、無職白川優被告(64)＝強盗殺人未遂罪などで起訴＝が事件を計画したと認定。「（竹田被告は）従属的立場だった」などとして情状酌量した一方、「犯行着手までに犯罪から離脱する機会もあった」と述べ、「逆らえない状況下で白川被告の強盗計画に巻き込まれた。役割は終始消極的だった」との弁護側の主張を退けた。

　鵜飼裁判長は判決言い渡し後、「自分の犯した罪の重さと被害者の気持ちを真摯に受け止め、まじめに服役し、出所後は絶対に同じ過ちを繰り返さないようにしてください」と説諭した。

　判決によると、竹田被告は白川被告と共謀し、同月二十四日午後五時四十分ごろ、同店に押し入り、男性店長＝当時(39)＝と男性店員＝同(29)＝の両手足を手錠などで縛る暴行を加え、現金二百九十八万五千円を強奪。白川被告は、店長に拳銃を突き付けながら「金出せ」などと脅迫し、背後から一発発砲、骨盤骨折など全治約六カ月の重傷を負わせたとしている。

( 2010-08-27 )

■ 鈴鹿の小１虐待：市と児相、情報共有を　検証委が報告書

鈴鹿市で今年４月、小学１年の男児が母親の交際相手に暴行を受け、意識不明の重体になった事件を巡り、児童相談所などの対応を検証する「県児童虐待重篤事例検証委員会」（委員長＝清水将之・関西国際大教授）の第５回会議が２６日、津市の県栄町庁舎で開かれ、野呂昭彦知事に提出する報告書の骨子をまとめた。報告書では、鈴鹿市と北勢児相の連携の仕方など、事件発生までの対応方法について問題点を明らかにするとともに、各種事例の情報管理のシステム化など再発防止策を盛り込み、９月２７日に知事に提出する。
　会議後、県庁で会見した清水委員長らによると、検証委では鈴鹿市と児相の対応に「ボタンの掛け違いがあった」とし、情報共有の必要性が指摘された。また、約１０年前から２回の法改正が行われ、児童虐待に対する児相の権限が大幅に強化されたにもかかわらず、職員の対応が追いついていないことも問題視され、市から児相に事案を引き継ぐ時期や役割分担についても提言する予定。
　さらに、児相を統括する県児童相談センターの活用方法についても問題点を指摘。ケースワーカーが取り組んでいる事例の情報管理のシステム化を図り、センターが取り組みをチェックするなど、事例データの活用方法について具体的に提案するという

( 2010-08-27 )

■ 千手観音立像と庄野宿関係文書・高札等　市指定文化財に

鈴鹿市教育委員会は二十日、飯野寺家町自治会所有の「千手観音立像(平安時代後期）」と、市所有の「庄野宿関係文書・高札等（江戸初期～昭和時代）」の二件を新たに市指定文化財に追加したと発表した。今回で市指定文化財は計四十八件になった。

　「千手観音立像」は飯野寺家町、深藕寺境内に立つ観音堂の本尊。像高約一・六メートルで、ヒノキ材使用の一木造とみられる。光背、台座などは後年手を加えられたと考えられるが保存状態が良く、市内の千手観音は例が少ないことから指定を受けた。毎年四月十七日夜に一般公開されている。

　「庄野宿関係文書・高札等」は寛永元（一六二四）年、同市庄野町に成立した宿場町「庄野宿」に関連した史料群約千五百点。希少な江戸時代の高札や、馬・人足の準備など、宿場の実務機能を担った「問屋場（といやば）」に関する文書など貴重な史料が多く含まれている。地元自治会などから寄贈され、庄野宿資料館などで保存されている。

( 2010-08-21 )

■ 手作りあんどん一堂に　鈴鹿の子安観音寺

鈴鹿市寺家（じけ）の子安（こやす）観音寺で、恒例のあかりフェスタがあった。

　ことしは雨の影響で、本堂と門、隣の第一さくら幼稚園に、手作りのあんどん計約５００点を展示した。

　地元の伝統工芸、伊勢型紙の技法で花や女性などを表現した作品も並び、幻想的な雰囲気に包まれた。鼓ケ浦中学校はグループで川魚を描いた大作を出した。

　「白子（しろこ）」の地名の由来とされる本尊の「白衣（びゃくえ）観音」も開帳された。

( 2010-08-21 )

■ 鈴鹿　暑さの影響？　魚数万匹へい死

十九日午前七時半ごろ、鈴鹿市の二級河川、中ノ川で「魚がたくさん死んでいる」と、地元の男性から県四日市農林商工環境事務所鈴鹿環境課に通報があった。コイやフナ、ウナギ、ボラなどの魚類数万匹がへい死していたが、簡易の水質検査で異常はなかった。同課は原因について「暑かったので、その影響も大きいのでは」としている。

　現場は、同市磯山二丁目の近鉄磯山駅から約一キロ西の栄橋周辺。海と河川の水が混ざる「汽水域」の場所という。同市東磯山の中ノ川河口付近から上流へ約三キロにわたり、魚が浮いていたほか、岸に打ち上げられていたという。同課によると、同日午前九時の水温は二九・七度だったとし、「朝方で三〇度近いと高い方」と話した。

　津地方気象台によると、現場に近い津市内の前日の最高気温は、午後二時二十八分の三六・八度。昼ごろまでに、同課職員や鈴鹿市職員らが立ち寄ったが、異常はなかったという。

　同課によると、中ノ川の河川水は水道水に使用されてないが、県保健環境研究所の詳しい水質検査の結果を受け、魚の撤去など対策を検討する。

( 2010-08-20 )

■ 鈴鹿の県道　出合い頭に衝突　１人死亡、１人重体

十一日午後七時四十分ごろ、鈴鹿市津賀町の県道辺法寺加佐登停車場線上の信号のない交差点で、友人宅に向けて県道を加佐登方面に走行していた同市西冨田町、歯科技工士田中希実さん(23)の乗用車と、県道と交差する市道を自宅に向けて北西に走行していた同市広瀬町、大学生江藤翔平さん(20)の軽乗用車が出合い頭に衝突した。

　田中さんは頭部などを強く打ち、意識不明の重体で四日市市内の病院に運ばれたほか、助手席の同市和泉町、会社員藤田亜希さん(23)が肺挫傷により、約三時間四十分後に鈴鹿市内の病院で死亡が確認された。軽乗用車の江藤さんは、手足の擦り傷などで軽傷だった。

　鈴鹿署の調べでは、現場は周囲を田畑に囲まれた見通しの良い十字路で市道側に停止線があったという。詳しい事故原因を調査中。

( 2010-08-14 )

■ 鈴鹿市文芸賞：１９回目、作品募集　散文、短詩、ジュニア　

鈴鹿市は１１月１２日まで「鈴鹿市文芸賞」（散文、短詩型文学、ジュニアの３部門）の作品を募集している。市民の文芸活動の充実を図るのが目的で、今年で１９回目。
　散文の部は小説、評論、エッセー、ノンフィクション、児童文学、伝記、自分史、紀行で、４００字詰原稿用紙５０枚以内。エッセーは同１０枚以内。短詩型文学の部は詩・漢詩が１編、短歌は１作品１０首、俳句と川柳は１作品各１０句としている。ジュニアの部（中学生以下）は、散文（作文、童話など）が４００字詰原稿用紙３０枚以内。詩は１編のみ、短歌と俳句、川柳は１人各３編まで。
　応募は鈴鹿市内に在住、在勤、在学しているか、市内の文化団体などに所属しているのが条件。作品は自作の未発表に限る。原稿用紙は縦書き。作品の部門、ジャンル、作品名（ふりがな入り）、郵便番号、住所、氏名（ペンネームの場合は本名を併記し、ふりがな）、性別、年齢、職業（会社名、学校名）、電話番号を明記する。１作品につき出品料１０００円が必要で、ジュニアの部は無料。
　応募先は〒５１３－０８０２　鈴鹿市飯野寺家町８１０　市文化会館内の「鈴鹿市文化振興事業団・文芸賞係」（０５９・３８４・７０００）

( 2010-08-14 )

■ 行政の介入、権限強化を　児童虐待検証委、来月中に最終報告書

鈴鹿市で今年４月、小学１年の男児（６つ）が母親の内縁の夫（２５）の暴行で意識不明となった虐待事件で、当時の県児童相談所（児相）や市の対応を有識者で検証する委員会の第４回会合が１２日、津市の県栄町庁舎であり、最終報告書を９月中に野呂昭彦知事に提出する方針を決めた。

　学者や弁護士ら委員８人が出席。北勢児相（四日市市）や鈴鹿市の担当者からこれまでに聞き取り調査した結果を踏まえ、この日は報告書に盛り込む問題点と再発防止策を非公開で協議した。

　会合後、委員長の清水将之関西国際大教授らが会見。詳しい協議内容は明らかにしなかったが、副委員長の野田正人立命館大教授は再発防止に向け「従来は親と児相などとの相互信頼で成り立っていたが（虐待の疑いがある家庭から）ＳＯＳがなくても介入するよう変えていかなければならない」と指摘した。

　委員会は今月２６日の会合で最終報告書案をまとめる。

( 2010-08-14 )

■ 鈴鹿に中国人専門学校　県私立学校審議会が設置認可

県私立学校審議会（会長・宗村南男県私学総連合会会長、十二人）は十一日、津市栄町の吉田山会館で開き、日本語などを学ぶ中国人留学生向けの三重文化経済専門学校（鈴鹿市白子）の設置認可など認可申請十一件を承認した。住宅団地の開発に伴う入園者増加に対応するコスモス幼稚園（桑名市桑部、森本直美園長）の百人の定員増については、同園が平成二十年以来、定数を超過したままのため不認可とした。実施はいずれも来年度から。

　三重文化経済専門学校は中国語学科・日中ビジネス専攻二十人、中国語学科・日中観光研究二十人、日本文化研究学科六十人で、中国人留学生向けが定員の半数を超える。

　出席した張永勝校長は、工作機械・自動車部品製造の東海グループの小林正代表が設立し、二百八平方メートルの土地と鉄骨造り四階建ての建物が寄贈されると説明。「少ない人数で充実した教育をしたい。中国人観光客が増え、鳥羽のホテルなどで人材が不足し、今も要望がある。運営が苦しければグループがバックアップする」と話した。

　委員からは「会社の労働力として導入する一つの方法という恐れもある」「企業はいつ赤字になるか分からず、バックアップの前提は疑問」などの意見があり、認可後の指導と監督を当局に求めて認可を承認した。

　コスモス幼稚園は桑名市や朝日町の宅地開発に伴い園児が激増し、現在の八組二百人を十一組三百人に増やすよう求めたが、平成二十年から定員を超過したまま推移している点を委員が問題視し、却下した。宗村会長は「年数をかけて定員に近づけてもらいたい」とした。

　四日市市の大橋学園は、ユマニテク福祉専門学校（同市浜田町、大橋正行校長）を廃止する代わりに、ユマニテク医療専門学校（同市塩浜本町、曽爾彊校長）に介護福祉学科を設置し、名称を「ユマニテク医療福祉大学校」に変える。ユマニテクデザイン専門学校（同市浜田町、大橋邦子校長）は時代の変化に対応し、服飾専門課程を文化教養専門課程に変え、造形デザイン学科とトータルビューティ学科を設ける。

　高田中学校（津市一身田町）は県内外から志願者が増加しているため、五クラス二百人の各学年に一クラス四十人を増やし、三学年で合計十八組七百二十人とする。

( 2010-08-12 )

■ 鈴鹿　〝子ども議員〟が市長に質問　４年ぶりに子ども議会

鈴鹿市子ども議会が九日、同市議会本会議場であり、市内小中学校の代表四十人が、教育や環境、多文化共生などについて川岸光男市長ら執行部の考えをただした。

　子ども議員らは今年六月から、六つのグループに分かれアンケート調査などを基に質問内容をまとめてきた。「学校間の格差が生まれないよう、市で統一した校則ができないか」という提案については水井健次教育長が「学校の実情に合わせ主体的に作るのが望ましい」と答弁した。

　すべての質問の後、議長役の前川泰輝君（創徳中三年）が読み上げた、ルールを守りいじめをなくす活動▽環境保護▽国籍や世代をこえ地域との交流―の三点に取り組む「子ども議会宣言」を全会一致で採択した。

　同議会は新庁舎が完成した平成十八年に初めて開き、今回で四年ぶり二度目。今後も継続して開催する予定で、川岸市長は「子どもの皆さんでないと、気付かない発想を聞かせてもらえることが楽しみ」と話していた。

( 2010-08-10 )

■ 北勢バイパスの早期完成求める　国交省に１２万人超署名提出

四日市、鈴鹿の両市自治会連合会と四日市商工会議所は９日、北勢バイパスの早期完成を求めて、１２万６４３０人分の署名を国土交通省に提出した。

　高野健・四日市市自治会連合会長、三谷徳尚・鈴鹿市自治会連合会長、斎藤彰一・四日市商議所会頭の３人が、前原誠司国交相と会談。バイパス周辺の自治体でつくる北勢バイパス建設促進期成同盟会長の田中俊行四日市市長らも同席した。

　署名は昨年７月以降、約１年かけて北勢地域の住民や企業から集めた。前原国交相は「着実に事業を推進していく」と約束した。

　終了後、高野会長は「地元の幹線道路である国道１号や２３号は市民の生活道路でもある。渋滞は慢性的で、バイパスの完成は市民の悲願だ」と話した。

　一行は、これに先立ち、民主党の奥田建副幹事長にも同様の要望をした。

( 2010-08-10 )

■ 在日外国人教育、全国集会始まる　鈴鹿で教職員ら

全国在日外国人教育研究協議会の全国集会（中日新聞社後援）が７日、鈴鹿市の鈴鹿高校で始まった。８日まで。

　協議会は、外国人に対する差別や偏見のない社会を築こうと活動する全国の教職員を中心に構成。全国集会は各県で開いている。

　集会の伊藤信雄実行委員長は「外国籍の子どもにとって厳しい状況が続くが、実りある活発な議論を」とあいさつ。在日コリアンの多様性などを訴えた報告や講演もあった。

　８日は「民族名を呼び名のる」など６つの分科会があり、４５００円で一般参加もできる。

( 2010-08-08 )

■ 夏の星空、親子で観察　鈴鹿峠で「星空継続観察会」

坂下星見の会（滝本麻須美代表）は二日、亀山市関町沓掛の鈴鹿峠自然の家グラウンドで「星空継続観察会」を開いた。同会員と同所に三月オープンした天文台「童夢」の運営委員の協力で、親子連れなど参加した二十人は、夏の夜空を楽しんだ。

　同観察会は、環境省が平成十年から毎年夏と冬に肉眼や双眼鏡で星空を観察し、光害や大気汚染など環境問題に関心を持ってもらうため呼び掛けており、同会は平成十八年から毎年同所で開いている。

　暗闇の中、それぞれが懐中電灯に赤いセロハンを巻き、グラウンドに寝転がると、双眼鏡で今の時季に見える一等星（ベガ）を含む三つの星がつくる三角形「こと座」を観察した。滝本代表は「望遠鏡とは違い、双眼鏡は視野が広く見えるので無数の星の輝きを楽しんでください」と説明した。　　同会は七日、同市関町沓掛の鈴鹿馬子唄会館一帯で午後七時から「親子でわいわい星まつり」を開く。問い合わせは滝本代表＝電話０９０（５００４）４９９８＝へ。

( 2010-08-04 )

■ 消防救助技術東海地区指導会：救出技術を競う

災害や事故現場などで、けが人などの救出を迅速、正確に行う技術を競う「第３９回消防救助技術東海地区指導会」が３日、鈴鹿市石薬師町の県消防学校で行われた。
　指導会には、愛知の３７はじめ、岐阜２２、三重１５の計７４本部から６５５人のレスキュー隊員らが出場、高層建築物などを使った陸上の部（８種目）と、プールでの水上の部（７種目）に分かれ、日ごろの鍛錬の成果を披露した。
　選手たちは、高さ７メートルの空中に張られたロープを腹ばいになって２８秒以内に渡る「ロープブリッジ渡過」などの各競技に挑んだ。本番さながらの機敏な動作に、観客や同僚たちが声援と拍手を送っていた

( 2010-08-04 )

■ すずかフェスティバル：息の合った踊り、観客の声援とぶ　

夏の踊りの祭典「第１４回すずかフェスティバル」（同実行委員会主催、毎日新聞社など後援）が３１日、鈴鹿市算所２の弁天山公園を主会場に始まった。
　県や市はじめ、鈴鹿商工会議所など市内外の５４団体が後援する夏恒例の祭典で、今年は鈴鹿市の若者たちで作る「風鈴鹿山（ふうりんかざん）」や伊勢市の皇学館大の学生で作る「雅（みやび）」など、計１０１チーム、約２８００人が参加した。
　初日は猛暑の中、各チームが息の合った踊りを各会場で披露、詰め掛けた観客は盛んに声援と拍手を送っていた。フェスティバルは１日午前１０時に弁天山公園で踊りを再開、午後８時から審査結果を発表し、総踊りで同９時に閉幕する

( 2010-08-01 )

■ 第９２回全国高校野球：菰野、いなべ総合、上野、白子４強

第９２回全国高校野球選手権三重大会（県高野連・朝日新聞社主催、毎日新聞社後援）の準々決勝４試合が２５日行われ、ベスト４が出そろった。投手戦となった菰野対三重は延長の末、菰野が昨夏の優勝校三重に完封勝ちした。いなべ総合は中盤の大量点で津田学園にコールド勝ちし、上野は終盤に追い上げ、四日市を延長で降した。白子は小刻みに加点し桑名西に快勝した。
　２６日は休養日のため試合がなく、準決勝２試合は２７日に四日市市営霞ケ浦球場で行われる。【谷口拓未】
　○…四日市市営霞ケ浦球場
　◇津田学園守れず
　▽準々決勝
津田学園　　０２０２０００＝４
いなべ総合　００２２５０２＝１１
　（七回コールド）
　いなべ総合は四回、２死二塁から岡部の右越え本塁打で同点とし、五回には１死二、三塁から坂尾の中前打で勝ち越した。さらに小阪の二塁打などで、この回５点を加えた。七回にも中園の適時打で２点を奪い、コールド勝ちした。津田学園は二回に２点を先制するなど優位に立ったが、投手の制球に加え、守備も乱れ、リードを守りきれなかった。
　◇読み通りで本塁打
　○…試合の流れを変える同点の２点本塁打を放ったいなべ総合の岡部直人選手（２年）は、これが公式戦では初の本塁打だった。
　相手投手の投球パターンから読んだ球種は直球。読み通りに来た直球を振り抜くと、打球はライナーで右翼席に飛び込んだ。「ボールが最後まで見え、自分のスイングができている」と笑顔を見せた。
　次は準決勝。「どのチームも強い。チャレンジャーの気持ちで臨みたい」と力強く話した。
　◇桑名西、本塁遠く
　▽同
桑名西　０００００００００＝０
白子　　０１１０２０２０×＝６
　敵失で先制した白子は三回２死二塁から小田和の中越え二塁打で打田が生還。五回には２死二塁から打田、矢田、小田和の３連続長短打で２点を追加した。七回にも、２安打などで着実に加点し、快勝した。桑名西は散発４安打に抑えられ、少ない好機も後続が断たれ生かせなかった。
　○…県営松阪球場
　◇四日市、反撃許す
　▽準々決勝
上野　　０２００２０１２００３＝１０
四日市　３００４０００００００＝７
　（延長十一回）
　上野は２点を追う八回、２死二、三塁で山田が中前打を放ち同点に追い付いた。十一回には２死一、三塁から馬場の左越え二塁打と村田の左前打で勝ち越した。投げては二回から登板した町井が、五回以降３安打しか許さない好投を見せた。四日市は四回までに５点をリードしたが、追加点を奪えず、上野の反撃を許した。
　◇三重、１６残塁響く
　▽同
菰野　０００００００００１＝１
三重　００００００００００＝０
　（延長十回）
　菰野は十回、四球と戸田の中前打などで２死一、三塁の好機を作ると、逆瀬川が決勝の左前打を放ち、延長戦を制した。投げては関が９安打を打たれながらも１２三振を奪って要所を抑え、完封した。三重は毎回のように得点圏に走者を進めながらも後続が打ち取られて１６残塁を喫し、被安打５、１失点と好投した増田を援護できなかった。
…………………………
　■熱球譜
　◇最後までチーム支え－－三重・加藤匠馬捕手（３年）
　加藤匠馬捕手（３年）は強肩の捕手として三重を支えてきた。
　自慢の肩は、中学生のころから腕立て伏せと遠投を繰り返した努力の結晶だ。昨年５月に肩を疲労骨折したが、公式戦で許した盗塁はセンバツの帝京戦での一つだけ。「自分の力だけでは盗塁は防げない。投手のけん制などのおかげ」と謙虚に話すが、増田大樹投手（３年）は「加藤の肩のおかげで、今日も打者に集中できました」と全幅の信頼を置いてきた。
　完治しないまま迎えた今大会。「自分が抜けたらチームに迷惑がかかる」と、痛み止めの薬を飲んで試合に臨んできた。
　投手戦となり、両チームとも無得点のままで迎えたこの日の試合。十回表、２死一、三塁のピンチに、「ミットを目がけて投げてくれ」と増田投手に伝えた。サインは決め球のスライダー。「絶対に打たれない」と自信を持って要求した球だったが、適時打を許し、決勝点を奪われた。加藤捕手は「打たれたのは自分の責任」と語り、増田投手は「ずっと加藤を信頼してきた。あの球しかないと自分も思っていた」と、かばい合った。
　試合後、スタンドで応援したベンチ入りできなかった仲間にも「支えてくれてありがとう」と声をかけて回った。最後まで献身的にチームを支え、熱い夏を終えた。【谷口拓未】
…………………………………
　◇きのうの結果
　▽準々決勝
　○…四日市市営霞ケ浦球場…○
いなべ総合　１１－４　津田学園
　（七回コールド）
白子　　　　　６－０　桑名西
　○…県営松阪球場…○
上野　１０－７　四日市
　（延長十一回）
菰野　　１－０　三重
　（延長十回）
〔三重版〕

( 2010-07-26 )

■ 鈴鹿８耐　きょう決勝　酒井選手ＰＰ

鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで開催中の「鈴鹿８時間耐久ロードレース」は二十四日、予選最後の「スーパーポール」や前夜祭などがあり、約二万九千人のモータースポーツファンでにぎわった。

　最終予選「スーパーポール」は決勝時のスタート位置を決める目的で、二十三日の予選上位二十チームが参加。チーム初の二連覇を目指す「ヨシムラスズキ」の酒井大作選手が２分７秒９０５でポールポジション（ＰＰ）を獲得。０秒０５８差の二位に、地元鈴鹿市に拠点を置く「ＦＣＣ　ＴＳＲ　Ｈｏｎｄａ」の秋吉耕佑選手が入った。決勝は二十五日午前十一時半にスタートする。

　前夜祭は、算所の鈴鹿ハンターを出発した「バイクであいたいパレード」のオートバイ六百五十台が国際レーシングコースに到着して幕開け。アイドルグループ「ＳＫＥ48」のライブもあり、多くの観客が詰め掛けた。

( 2010-07-25 )

■ 鈴鹿８耐マシン「格好よかった」　地元児童らピット見学

鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで二十三日、「鈴鹿８時間耐久ロードレース」参加チームの作業場(ピット）を見学する「ピットウオーク」があり、一般観客のほか、鈴鹿市内の小中学生と保護者約八百人も招待された。

　マシン整備に余念のないチームスタッフも知恵を絞って観客らを出迎え。昨年二位の「ＴＲＩＣＫ☆ＳＴＡＲ　ＲＡＣＩＮＧ」は、人気アニメ「エヴァンゲリオン」の人間型兵器をイメージし、紫と緑で彩色したマシンをピット前面に飾り、子どもだけでなく大人の人気も集めていた。市立神戸小三年の鳴神崇穂君(9つ)は「色が格好よかった」と話していた。

　ピットウオークは二十五日までの開催期間中、毎日実施される。

( 2010-07-24 )

■ 鈴鹿８耐が開幕　51チーム公式練習

オートバイ耐久レースの世界最高峰「鈴鹿８時間耐久ロードレース」が二十二日、鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで開幕した。三十三回目の今年は、世界九カ国から五十一チーム百三十七人が参加。初日は公式練習があり、色とりどりのウエアに身を包んだライダーが、真夏の日差しが照り付けるコースに次々と飛び出していった。

　各チーム二、三人の選手が一台のバイクを乗り継ぎ、八時間通しの周回距離を競う。二十五日まで四日間の日程で、二十三、二十四日は一周五・八キロのタイムを競う予選が、二十五日午前十一時半から決勝がある。

　チーム初の連覇を目指す「ヨシムラスズキ」と、二年ぶりの王座奪還を目指すホンダ勢の争いが見もの。鈴鹿市に本拠地を置く「ＦＣＣ　ＴＳＲ　Ｈｏｎｄａ」もスーパーバイク世界選手権で活躍のジョナサン・レイ（英国）ら国内外トップライダーを擁し、平成十八年以来の優勝を狙う。昨年は四日間で延べ約十万三千五百人の観客が訪れており、鈴鹿サーキットでは昨年以上の動員数を見込んでいる。

( 2010-07-23 )

■ あすから鈴鹿８耐　半券と交換で割引や特典

国内最大級のバイクレース「鈴鹿８時間耐久ロードレース」が、鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットで二十二日から二十五日まで開催されるのに合わせて、市内商工業者がツイッターで連携し、期間限定の割引「８ツイ割」を実施する。

　８耐期間中、協賛店がレース半券と引き換えに割引や特典を用意する。ツイッターとはインターネット簡易投稿サイトで、携帯電話やパソコンを使い百四十字以内で自分の気持ちや情報を「つぶやく」サービス。利用者が急増している新ツールのビジネス活用を目指す鈴鹿商工会青年部有志による「鈴鹿ビジネスツイッター研究会」（代表幹事・森通人さん）が今回初めて企画した。

　協賛店は飲食、アパレル、自動車販売、旅行業など幅広く、四十店舗を超える。キャンペーンの詳細は８ツイ割サイトで。協賛店舗も引き続き募集している。アドレスはhttp://suzuka.com/8wari/

( 2010-07-21 )

■ 親子ら80人　鈴鹿の小麦でうどん作り

ＮＰＯ法人「ファームランド鈴鹿」（森下晃代表）が十八日、鈴鹿市飯野寺家町の文化会館で地元産小麦を用いたうどん作り体験会を開いた。

　市内休耕田や耕作放棄地で小麦を栽培し、地産地消を実現する「鈴鹿小麦ブランディングプロジェクト」の一環。活動のＰＲと食育を兼ねて、親子連れや地元住民約二百人を募り、昨年十一月から今年六月にかけて、地子町内で小麦約五十キロを収穫した。

　うどん作りには、種まきから収穫まで体験した親子連れ約八十人が参加。市内でうどん屋を営む森下さんの指導を受けた。小麦粉と塩水を混ぜて生地を練り、二度寝かせる間に、足で何回も踏み鍛えた。生地が完成すると棒で薄く延ばし、好みの太さに切って湯がいて食べた。

　ファームランド鈴鹿では、鈴鹿産小麦のブランド化を目指している。代表の森下さん(47)は「コシがあってもっちりしたいい小麦ができた。次は自給率アップのため、流通先拡大を目指したい」と話していた。

( 2010-07-20 )

■ 車椅子ランナーの言葉から作品集　鈴鹿の芸術家ら３人

鈴鹿市の出身、在住のアーティストら３人がコラボアート作品集「梅干とうなぎ」を出版した。３人は１５日、鈴鹿市役所に川岸光男市長を表敬訪問して作品集を贈った。
　３人はプロの車椅子ランナーの伊藤智也さん（４６）＝同市安塚町＝と伝統工芸士で墨匠の伊藤亀堂（本名・忠）さん（４５）＝同市寺家５、アーティストの大谷芳照さん（５２）＝東京都渋谷区。智也さんが０８年の北京パラリンピックで「男子四百メートル」と「男子八百メートル」で金メダルに輝いたことで３人が意気投合した。智也さんが毎日のように自らのホームページに書き込む言葉を大谷さんが選び、亀堂さん制作の墨を使って書いた。
　「梅干とうなぎ」は一般には「食い合わせが悪い」と言われているが、逆に個性の強い３人が力を合わせていい作品を生みだそうと命名した。ＡＢ判変形、９８ページの作品集には「宝もんやね明日のある今日」など６４に上る智也さんの言葉が、大谷さん独特の芸術的な文字で書かれている。特に亀堂さんが、すすとにかわに天然有機物を混ぜて考案した青や緑、金色などの墨が目を引いている。
　２０００冊を発刊。１冊２１００円（税込み）。問い合わせは亀堂さんが経営する「進誠堂」（０５９・３８８・４０５３）

( 2010-07-16 )

■ 大黒屋光太夫：足跡をたどろう　きょうから鈴鹿で企画展

江戸時代に駿河沖で遭難し、ロシアに漂着した後に帰国した回船の船頭、大黒屋光太夫（１７５１～１８２８）の子供向けの企画展が１４日、鈴鹿市若松中の大黒屋光太夫記念館で始まる。２０年をかけて郷里の鈴鹿に戻った船頭の足跡をたどってもらおうと「知っておどろき大黒屋光太夫」展と命名し、ゆかりの品約５５点が展示される。
　企画展は、同記念館で展示・公開してきた古文書などを夏休みの小中学生の関心を引く品々に絞って再展示した。パネル状にした説明文は平易で分かりやすい文章にし、文字を大きくして漢字にはルビを振った。
　特に絵が描かれている資料を多くし、光太夫が北海道根室市に着いた「キイタフ之門子（ネ）ムロ場所之図」や光太夫が７２歳の時に書いた「いろは４８文字」の軸、帰国に使った帆船「エカテリーナ号」の５０号の絵などが展示されている。同時に光太夫がロシアで使っていて持ち帰った青銅製の食器なども陳列されている。
　文化課の代田美里学芸員は「紅茶を初めて根室市へ持って帰ったり、スケートを伝えるなど、いろんな文化を持ち帰った人物ということなどを学んでほしい」と話している。１０月３日まで

( 2010-07-14 )

■ 展示：８耐参戦マシン「ホンダＣＢＲ１０００ＲＲ」、鈴鹿市役所で

鈴鹿市神戸１の市役所１階の「モータースポーツ振興コーナー」に１２日、レース用オートバイ「ホンダＣＢＲ１０００ＲＲ」が展示された＝写真。２２日から鈴鹿サーキットで開催される「鈴鹿８時間耐久ロードレース」（８耐）に参戦するマシンで、２０日までの展示だが、１４～１５日は練習走行のため展示を中断する。
　ＣＢＲ１０００ＲＲ（排気量１０００ＣＣ）は、同市中旭が丘２の工業用機械の保全業務「ナルト」社が所有している。市販車をレース用に改造し、最高速度は２９０キロを誇る。０８、０９年の８耐に出場し、完走した。
　今回は「クラウン警備保障ＲＡＣＩＮＧ」の協力でレース出場、ナルト社長の北口浩二選手（３７）と浜口俊之選手（４０）が乗車する。北口選手は「今回は１０位以内を目指す」と意気込んでいる

( 2010-07-13 )

■ 鈴鹿の２歳男児　Ｏ１５７に感染

県は十日、鈴鹿市内の保育園に通う男児(2つ)から腸管出血性大腸菌（Ｏ１５７）の感染が確認されたと発表した。現在も腹痛や下痢を訴え入院治療中という。

　県健康危機管理室によると、男児は今月八日に腹痛や下痢の症状が出たため、四日市市内の病院を受診し、そのまま入院。検便の結果、九日にＯ１５７感染と診断されたという。

　県内のＯ１５７感染者は今年に入り、計二百十八人。

( 2010-07-11 )

■ 鈴鹿サーキット　きょう「アクア・アドベンチャー」オープン

鈴鹿市稲生町の鈴鹿サーキットは八日、屋外プール「アクア・アドベンチャー」のオープン（十日）に先立ち、市内保育園児約百人を招待した。

　「アクア」は総面積二万三千平方メートルの敷地に、水深一五センチのベビープールから、深さ一メートル、一周二百三十メートルの流水プールまで大小七つのプールがある。最長四十メートルの飛距離を誇る大型水鉄砲「メガキャノン」など多彩な遊具のほか、八月三十一日までキャラクターと水遊びを楽しむイベント「バットのウオーターパイレーツ」もある。

　梅雨の合間の青空に恵まれ、子どもたちはサーキットクイーンらと一足早く水の感触を楽しんだ。プールの営業は九月五日までの毎日と、九月十一、十二日。問い合わせは鈴鹿サーキット＝電話０５９（３７８）１１１１＝へ。

( 2010-07-10 )

■ Ｆ１の鈴鹿、首都圏ＰＲ　東京でセミナー

三重や富山、名古屋などなど東海北陸七県市で構成する東海北陸ブロック物産観光連絡協議会は八日、東京都千代田区平河町の都道府県会館で、首都圏の旅行やレジャー、スポーツ関係のマスコミを対象にした観光物産セミナーを開いた。三重からは鈴鹿サーキットクイーンの北村奈緒さん(22)が十月に鈴鹿市で開催されるＦ１日本グランプリを紹介した。首都圏のマスコミ関係者に、地元の観光や物産をアピールする場として二カ月に一度開催。この日はマスコミ関係者三十四人が出席した。

　北村さんは、今年のＦ１日本グランプリの特徴を説明。「もっと鈴鹿、もっと感動」をテーマに、すべての座席を指定席にする新しい観戦スタイルの提案や、全国から来場するファンをもてなすため、県や鈴鹿など地元行政と企業で構成する「鈴鹿Ｆ１日本グランプリ地域活性化協議会」を立ち上げたことなどを紹介した。

　さらに国交省、環境庁のバックアップも受け、十月十日の決勝レースには前原誠司国交大臣が出席し、広く周辺観光を内外にアピールする予定という。北村さんは「現在、日本で唯一のＦ１ドライバーの小林可夢偉さんも出場する。ぜひ応援してください」と締めくくった。

　ほかに、県東京事務所の高安裕之主幹（首都圏観光戦略推進担当）が、四日市コンビナートの夜景クルーズや第二回伊賀流手裏剣打選手権大会、県産食材を利用したレストラン「マルシェ・デ・銀座」などの紹介もした。終了後、北村さんは「緊張したが、うまく説明できて良かったです」と笑顔で話した。

( 2010-07-09 )

■ 鈴鹿　原付と車衝突　67歳女性死亡

八日午前十時四十五分ごろ、鈴鹿市北玉垣町の県道四日市鈴鹿線上の交差点で、津方面に南進中の四日市市鵜の森一丁目、会社員谷口淳子さん(57)の普通貨物自動車と、海方面に東進の鈴鹿市飯野寺家町、無職野原一枝さん(67)のミニバイクが衝突。野原さんは頭を強く打ち、意識不明の重体で市内の病院に運ばれたが、約七時間四十分後に死亡が確認された。

　現場は信号のある交差点。詳しい原因を調査中。

( 2010-07-09 )

■ 児童虐待　聞き取りで児童職員　「保護できず無念」

鈴鹿市で四月、小学一年の男児(6つ)が母親の内縁の夫に殴られて重体となっている虐待事件を受け、県児童虐待重篤事例検証委員会（委員長・清水將之関西国際大学教授、九人）は八日、県庁で第三回会合を開き、北勢児童相談所の所長や担当職員ら三人から事実経緯や意思決定について聞き取りをした。九月末に、再発防止の報告書を野呂昭彦知事に提出したいとした。

　同委員会は県が設けた第三者機関。事前に相談を受けていたという県児童相談センターの対応などについて専門家らが検討。六月三日には、今回の事案を担当した鈴鹿市職員からヒアリングしている。関係者の話を突き合わせて論点整理し、報告書にまとめる。

　非公開で審議した後、記者会見した清水委員長は、「職員は警察官を同道して訪問しながら、児童を保護できなかったことに無念さを持っていた。迷いの揺れを語ってくれた」と説明。立ち入り調査権限を強化した平成二十年の児童虐待防止法の改正に触れ、「福祉施設の児童相談所が警察の協力で臨検もしなければならない。今までの受け身から介入へという逆の方向で、児童福祉に本来ない仕事を背負わされてきた迷いがある、と職員の語りの中から感じた」と語った。

　鈴鹿市担当のベテランのケースワーカーが児童虐待問題で百六十件も抱えていた実態が分かり、「ショックを受けた。信じられない。だいたい一人で担当できる児童虐待は二十ケースまで」と話した。

　論点としては、①平成十七年の児童福祉法改正に伴う児相から市町への権限移譲で生じた、地域ごとの取り組み濃度の違い②他県から転居した今回のケースように、人口流動が大きい県内で地域社会から孤立している家庭の支援③警察と児相との連携―を挙げ、国に対する要望が出てくるかもしれないとした

( 2010-07-09 )

■ 鈴鹿８耐　前夜祭をＰＲ　バイクでパレード－－鈴鹿商議所青年部

鈴鹿商工会議所青年部は６日、鈴鹿市の鈴鹿サーキットで２２～２５日に開催される「鈴鹿８時間耐久ロードレース」の決勝前夜祭「バイクであいたいパレード」をＰＲするため、オートバイ１２台で市中パレードした＝写真。
　同パレードのマスコットキャラクターの「８パレマン」を含むバイク隊は、オープンカーを先頭にオートバイ１２台の編成。午前１１時、同会議所を出発後、前夜祭当日のスタート地点となる「鈴鹿ハンター」の駐車場を経て、レースの舞台となるサーキットの国際レーシングコースを体験走行し、鈴鹿市役所までパレードした。
　川岸光男市長を表敬訪問した青年部の三舩正美会長（４４）は「モータースポーツを盛り上げるとともに交通安全のため頑張ります」などと一行を代表して決意を述べた。
　パレードは、２４日午後６時半に鈴鹿ハンターを出発し、サーキットのレーシングコースへなだれ込む予定

( 2010-07-07 )

■ 少年野球：鈴鹿市学童大会　開幕　２３チームが熱戦

第２６回鈴鹿市少年学童野球大会・本田杯（市野球少年団育成協議会主催、本田技研工業鈴鹿製作所・鈴鹿市・毎日新聞社後援）が４日、同市桜島町の石垣池公園野球場など７会場で開幕した。過去最多の２３チームが参加、熱戦を繰り広げた。
　開会式では、全チームの選手計４７３人が元気に入場行進し、見守る父母らから盛んな声援が飛んだ。選手宣誓では、大木スーパールーキーズの端無（はなし）慶宇（よしたか）主将（６年）が「元気に野球ができることに感謝し、最後まであきらめずに正々堂々と戦います」と力強く選手宣誓した。この日は１、２回戦と３回戦の一部を行った。残る３回戦２試合は１０日、準決勝と決勝は１１日に行われる。【井上章】
　４日の結果は次の通り。
　＜１回戦＞
　大木スーパールーキーズ　８－４　合川クラブ、箕田マリーンズ　１５－３　鼓クラブ、一ノ宮クラブ　８－０　清和チャイルダー、神戸フェニックス　６－５　加佐登ウイングス、稲生クラブ　７－５　郡山スターズ、庄野シリウス　５－３　若松少年野球団、白子クラブ　９－５　栄クラブ
　＜２回戦＞
　深小クラブ　１１－７　鈴西ウイングス、飯野ファイターズ　１５－０　大木スーパールーキーズ、箕田マリーンズ　１５－０　国府小ファイターズ、旭が丘クラブ　６－２　一ノ宮クラブ、愛宕クラブ　６－３　神戸フェニックス、河曲ライトエース　４－３　稲生クラブ、庄野シリウス　１５－０　石薬師クラブ、庄内アスナローズ　１１－１　白子クラブ
　＜３回戦＞
　飯野ファイターズ　８－１　深小クラブ、河曲ライトエース　６－２　愛宕クラブ

( 2010-07-05 )

■ 大病転機に絵画制作　若林さんが個展

大病を患ったことをきっかけに、六年前から絵を描き始めた鈴鹿市十宮の会社役員、若林忠義さん(69)は三日、自宅隣に完成したギャラリー＆アトリエ「画遊庵」をオープン。最新作の油絵五十三点を展示して、記念の個展を開いた。七日まで。

　画遊庵は、木造一部二階建て延べ百十平方メートル。絵画をゆったりと鑑賞できるギャラリースペースと、一階奥に吹き抜けのアトリエを備えている。

　圧倒的な迫力の「金剛力士像（阿形）」「同（吽形）」や「不動明王像」、新緑の林の木々「雨上がりのブナ林」、大王町・波切神社の大草鞋（わらじ）祭をイメージしながら初挑戦した半具象作品「魚たちの草鞋祭」など、昨年四月の初個展以降に制作した４号から１００号までの会心作が並ぶ。

　若林さんは、「多くの方々に作品を批評していただくとともに、絵画仲間の遊び場として活用していきたい」と話している。

　期間中は午前十時から午後五時まで。八日以降の観覧は要予約。問い合わせは若林さん＝電話０９０（３１５６）７３７１＝へ。

( 2010-07-04 )

■ 春の叙勲で瑞宝双光章　鈴鹿市深溝町の市川住職の受賞祝う

春の叙勲で瑞宝双光章を受賞した、鈴鹿市深溝町の「江西寺」住職市川信行（しんぎょう）氏(76)の祝賀会が二十六日、四日市市安島の四日市都ホテルで開かれ、ゆかりのある寺院や文化団体などから九十六人が出席した。

　市川住職は、昭和三十九年から約半世紀にわたり、受刑者の矯正教育に宗教を通じて貢献。また昨年は住職在籍五十年を大本山妙心寺に表彰されたほか、今年はＮＰＯ世界菩提達磨協会の理事などにも就任した。

　会は、同寺の檀家（だんか）総代らが発起人となって開催。主催者の江西寺花園会の舘次義会長が、「静かで、心温まる和尚の名誉を心からお喜び申し上げます」とあいさつ。来賓の名古屋矯正管区高橋裕紀管区長、愛知県教誨（きょうかい）師会大野宗名誉会長らも祝辞を述べた。

　市川住職は、「古希半ばにして喜び事が重なるとは思ってもいませんでした。皆さま方のおかげと心から感謝申し上げます」と喜びを語っていた。

( 2010-06-28 )

■ 内臓脂肪の影響、専門医らが講演－鈴鹿回生病院

鈴鹿市国府町の鈴鹿回生病院（田中公（いさお）院長）で２６日、健康セミナーが開かれ、「内臓脂肪の健康への影響」を主題に専門医らが講演した＝写真。
　セミナーは、健康管理啓発活動の一環として年３回、開催。この日は患者や地域住民ら約１１０人が参加、メモを取りながら熱心に聴き入り、運動実技にも取り組んだ。
　セミナー後には、簡易骨密度や血流の測定なども行われた。また、「難病のこども支援全国ネットワーク」への募金活動も行われ、同医院では次回の募金と合わせて毎日新聞社に寄託するという

( 2010-06-27 )

■ 第８１回都市対抗野球：東海２次予選　ホンダ鈴鹿敗退

第８１回都市対抗野球大会東海地区２次予選（日本野球東海地区連盟・毎日新聞社主催、ミニミニ・ミニテック協賛）代表決定トーナメントは２４日、ホンダ鈴鹿（鈴鹿市）がジェイプロジェクト（名古屋市）と対戦し、一時は３点をリードしたものの、投手陣がジェイプロジェクト打線につかまり、逆転負けを喫し、敗退が決定、２年連続のドーム出場はならなかった。【加藤新市】
　◇八回の好機逃す
　▽第４代表決定１回戦
ジェイプロジェクト（名古屋市）
　　００００１００５０＝６
　　０００２００２００＝４
ホンダ鈴鹿（鈴鹿市）
　ホンダ鈴鹿は四回、平手敬介選手が右翼席にたたき込む２点本塁打を放ち、この大会初の先制にスタンドは大歓声に包まれた。１点差に詰め寄られた七回無死から平手選手が右前打で出塁。１死後、中野宏昭選手の右前打と四球で満塁とし、中東信二選手の左前打で平手選手が生還。さらに藤本達也捕手の右前打で２点目を挙げ、突き放した。しかし、八回に集中打を浴び、５点を失った。その裏、渡辺選手と大西正人選手の２安打で、２死一、三塁の好機を迎えたが、あと１本が出なかった。

( 2010-06-25 )

■ 旧海軍の格納庫、取り壊しへ　鈴鹿市議会が議案可決

「貴重な戦争遺跡」として保存を望む声のあるＮＴＴ研修センター跡地（鈴鹿市白子町など）に残る太平洋戦争中の旧海軍航空基地の格納庫３棟が、取り壊される見通しとなった。２４日の市議会本会議で、跡地開発を進めるための３議案が賛成多数で可決された。独立行政法人・都市再生機構（ＵＲ）が開発する。

　３議案は、１９億円の債務負担行為を盛り込んだ一般会計補正予算案▽都市公園の区域決定案▽ＵＲによる工事の直接施行の同意案－。市の防災公園（７・３ヘクタール）に対する議案だが、今後ＵＲは、ＮＴＴ西日本が所有し格納庫がある市街地整備区域（１７・６ヘクタール）と一体的に開発する。このため、３議案の議決が開発に伴う格納庫の取り壊しの“ＧＯサイン”となるため、議論となった。

　討論では、４人が反対。「戦争遺跡の扱いを考える時間的余裕が必要なのでは」「格納庫のある市街地整備区域の議論ができていない」「国の事業仕分けでも問題になっているＵＲによる施工には、不透明性がある」などと訴えた。

　一人は「周辺に住宅地が多く、早い時期に防災対策を進める手法として有効だ」などと賛成した。

　採決した３０人のうち８人が一般会計補正予算案と都市公園の区域決定案に反対。ＵＲの直接施工には１０人が反対に回った。

　市は「（格納庫を）写真や映像で保存する」と、建物自体を残す意思を示しておらず、市やＮＴＴなどがまとめた土地利用転換計画に基づき、開発が進みそうだ。

　議場には、保存を働き掛けた市民団体「鈴鹿市の戦争遺跡を保存・平和利用する市民の会」のメンバーら１０人余りが傍聴。

　共同代表の一人、加藤二三子さん（７５）は「残念だが、議会で議論となり、問題提起した意義はあった。取り壊されることになったとしても、悔いが残らない活動を今後もしていきたい」と話していた。

( 2010-06-25 )

■ 母親に厳しいしつけ強要　鈴鹿の児童虐待

鈴鹿市で４月、小学１年の男児（６つ）が母親（３４）の内縁の夫に殴られるなどして、意識不明の重体となった虐待事件で、傷害罪に問われた小島正嗣被告（２５）は、２３日の津地裁の初公判で起訴内容を認めた。検察側は法廷で小島被告が、男児の母親に厳しいしつけを強要する誓約書を書かせていたことなどを明かし、事件が起きるまでの経緯を詳細に説明した。

　検察側の供述調書などによると、小島被告の暴力が始まったのは昨年１２月。男児と中学２年の姉（１４）、小学６年の兄（１１）、母親に対して、殴る、けるや熱湯をかけるといった執拗（しつよう）な暴行を加えた。母親に対して「３人の子を厳しくしつけなければ、（母親が）子どもや（母親の）両親を殺す」という内容の誓約書を書かせていた。

　事件当日の暴行は特に激しく、母親は検察の調べに「（男児が）死んでしまうかもしれないと感じた」と述べた。虐待を止められなかった理由を「小島被告が好きで、嫌われるのが怖かった」と話したという。

　男児は現在も意識不明の状態が続く。検察側は、口から血を流したまま意識を失っている男児の発見当時の写真を提示。小島被告に対して厳罰を望む男児の祖父母の意見や、男児の姉が「許せない。お父さん（小島被告）は人殺しだと思う」と記した文章を読み上げたが、小島被告は終始、表情を変えず無言だった。

( 2010-06-24 )

■ 鈴鹿で「世界ツーリングカー選手権」初開催　来年１０月の見通し

鈴鹿サーキット（鈴鹿市）は２１日、国際自動車連盟（ＦＩＡ）公認の世界最高峰の量産車レース「世界ツーリングカー選手権」（ＷＴＣＣ）を来年、同サーキットで初めて開催すると発表した。日程は未定だが、１０月下旬の見通し。

　ＷＴＣＣは２０００ｃｃの量産車タイプのレースで、ＦＩＡの格付けはＦ１と同格。観戦を意識し、３０分程度のスプリントレースを２戦実施する。スタート方法などを工夫し、車の接近戦が楽しめる。

　ことしは１５チーム、計２６台が３～１１月に世界１２カ所を転戦し、日本では岡山国際サーキット（岡山県）で開催。来年は立地条件や設備面で優れた鈴鹿が引き継ぐ形となる。

　鈴鹿サーキットで開催される世界最高峰のレースは、ほかにＦ１日本グランプリ（ことしは１０月１０日決勝）と、二輪車の鈴鹿８時間耐久ロードレース（鈴鹿８耐＝ことしは７月２５日決勝）がある。

( 2010-06-22 )

■ 第８１回都市対抗野球：東海地区２次予選　ホンダ鈴鹿４位　トヨタに敗れる

第８１回都市対抗野球大会東海地区２次予選（日本野球東海地区連盟・毎日新聞社主催、ミニミニ・ミニテック協賛）は２１日、ホンダ鈴鹿（鈴鹿市）がトヨタ自動車（豊田市）と対戦し、６－９で敗れた。ホンダ鈴鹿はリーグ戦Ｃグループで１勝２敗となり、得失点率差で４位となった。次戦は決勝トーナメント初日の２４日午後１時半、ジェイプロジェクト（名古屋市）と対戦する。（代表決定トーナメント戦の組み合わせはスポーツ面に掲載）。【加藤新市】
　◇猛追あと一歩
　４点を追うホンダ鈴鹿は七回、２死一、二塁の好機に大西正人選手が左越えの二塁打を放ち、早川辰徳選手と平手敬介選手が生還すると、スタンドは一気に反撃ムードに包まれた。しかし、八回に２点を奪われ、再び４点を追うホンダ鈴鹿は九回、早川選手と川端典義選手が連続四球で無死一、二塁。２死後、中野宏昭選手が四球を選んで満塁。続く具志賢三選手も四球を選び、１点を返した。なおも満塁の好機に大槻隼人選手の打球が左翼手のグラブに収まると、スタンドからため息が漏れた。ホンダ鈴鹿は６投手を投入する継投策で臨んだが、一歩及ばなかった。
………………………
　▽リーグ戦Ｃグループ
トヨタ自動車（３勝）
　　０１１０１４０２０＝９
　　００２００１２０１＝６
ホンダ鈴鹿（１勝２敗）

( 2010-06-22 )

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